平成30年5月23日、富山大学五福キャンパスにて、3年人文社会科学科33名が留学生と交流し、「ふるさと富山」を紹介したり、世界の諸問題について意見を交換したりしました。留学生の出身地は、インドネシア、オランダ、タイ、台湾、中国、ベトナム、マレーシアと多岐にわたっており、様々な英語に触れる機会ともなりました。
3年SG人文ゼミでは、1学期、「より良い世界のために-世界が直面する課題に迫る-」というプロジェクトに取り組んでいます。これは、生徒それぞれが興味のある社会問題の現状を調べ、問題点を洗い出し、最後には自分なりの解決策を提案するというもので、生徒達は、今、発表に向けて準備をしているところです。留学生との話し合いを通して各自のテーマについて考えを深めることが、この異文化理解講座の目的の1つでした。
本校生徒はテーマごとに、留学生は出身地ごとにグループになっており、代表生徒のあいさつの後、20分程度の交流を3回、グループを変えて行いました。最初は笑顔も少なく会話もぎこちなかったのですが、回を重ねる毎に笑顔が増え、スムーズな話し合いになっていきました。
この講座を通し、生徒達は、「コミュニケーションの場面では、正しい英語よりも通じる英語が大事」ということを実感したり、「討論する際、何よりもまず、自分の意見をしっかり持つことが必要」ということを再認識したりしました。また、「質の高い討論とは、高い言語能力、幅広い教養・知識があってこそ成り立ち、そういう討論を積み重ねてこそ、問題の解決につながる」ということを感じた生徒もいました。実践的な英語力を鍛えることもこの講座の目的で、留学生との会話において、生徒達は、相手にとって未知の情報をわかりやすく伝えることや、質問に対して即、返答することによく奮闘していました。一番の目的だった各自のテーマを深めることに関しては、自分の考えに共感してもらったり、自分とは異なる意見をもらったり、新しい発想を得たり、アドバイスを受けたりして、生徒それぞれに収穫があったようです。
今後、この異文化理解で得たことを加え、プロジェクトの発表に向けて準備を進めていきます。