平成29年5月22日(月)、3年人文社会科学科26名が富山大学に出かけ、留学生との意見交換会を持ちました。
3年SG人文ゼミの今年度のテーマは、「私が提案する理想の学校教育」で、日本の教育の長所・短所を考えたり、海外の教育について調べ、日本と比較したりしています。その一環で、富山大学を訪問し、人間発達科学部の14名の留学生(オランダ ライデン大学の12名とハワイからの2名)と、オランダ・アメリカ・日本の教育について話し合いました。
5~7人のグループに分かれ、生徒達は、英語で、留学生の母国の教育事情、教科・科目、授業形態、校則、いじめの問題などを質問し、また、相手からの質問にも答えながら、互いの国の教育について考えました。
正味1時間の意見交換会は、生徒達が日本の教育を見直す大きな刺激になりました。この後は、ここで得た情報を整理し、オランダ・アメリカ・日本の教育を比較し、最終的に、「理想的な学校教育」を提案する予定です。
〔生徒の感想より〕
- Yくん:個人的に、この交換会の目的は、海外の教育制度について知識を深めることと、自分の英語力を試すことだった。1つめに関しては、オランダでは、教育にかかる費用が日本よりかなり低いことや、高校で多数の言語を学ぶことができることなど、生の、貴重な情報を得ることができ、大変よかった。しかし、2つめの英語でのコミュニケーションに関しては、自分の力不足を痛感した。オランダ人は英語のネイティブではないので、自分たちのようなぎこちない英語かと思っていたら、全くそんなことは無く、オランダの英語教育の質の高さを感じるとともに、日本の英語教育の課題と言える「使える英語」の習得の必要性を再認識した。
- Tさん:私たちのグループは、主に授業形態について意見交換した。授業時間やクラスの人数という点ではオランダと日本は似ているが、日本では講義型の授業が多いのに対し、オランダではディスカッション型の授業が多い点が最も異なることだと思った。小さい頃からディスカッション型の授業を受けていると、自分の意見を伝える機会が多いので人前で話すことの苦手意識低くなるのではないだろうか。これからの社会では、プレゼン力など、人前で話す力が求められる。日本でも、ディスカッション型の授業をもっと取り入れる必要があると思った。
- Nくん:日本が取り入れるべきだと思ったのは、授業の選択制だ。オランダでは、日本の高校に当たる時期から授業を選択し、芸術や第3言語も選ぶことができる。また、日本では文系・理系に分かれるが、オランダでは文化系・経済系・生物系・化学系の4つに分かれるそうだ。選択の幅が広いのがいいと思った。