写真1平成31年3月16日(土)、2年人文社会科学科の課題研究地歴1班のメンバー4名が、京都大学で開催された標記の会に参加しました。本会は、課題研究発表を通して高校生が日頃の課題探究活動の成果を都府県や学校の枠を超えて披露するものであり、今回はその2回目にあたります。

「外国人技能実習制度の果たすべき役割とは」と題した本校生徒の発表は、本来国際貢献を目的とする制度である技能実習制度が、日本国内の労働力不足解消のためのものになっていることを指摘し、その解決策を考察するという内容でした。さらに、20194月に施行される外国人材受入拡大の制度との関連性の検討を今後の課題として挙げました。

全国から46グループが参加しており、発表テーマは、高校生の恋愛観や学校の池のプランクトン、イヤホンの締まり方など高校生に身近な話題から、Deep Learningや少子高齢化問題、裁判員制度、SDGsに関するものなど分野も多岐にわたる、バラエティーに富んだものでした。どのグループも熱意を持って楽しそうに発表していました。本校の4名も補足資料を示すなどして、研究内容がしっかり伝わるよう熱のこもった発表を行っていました。質疑も活発で、多くの示唆を得ることができ、たいへん有意義な機会となりました。

【生徒の感想より】

  • 写真2大学の先生の挨拶の中で、研究には「3つのお」が大事だというお話があった。「おもろい」「奥深い」「オリジナル」だ。なかでも「おもろい」は研究を魅力的にする核だと思った。この「おもろさ」を見つけられるようになりたいと思った。
  • 自分たちの研究発表を聴いてくださった研究者の講評は、自分たちの研究を改めて見直させるものだった。さらに自分たちの研究についての認識が深まった。
  • 研究内容の要点を、23分で分かりやすく伝えることが大切だと言われたが、私は、自分たちが研究した内容を専門ではない人に端的にかみ砕いて発信する力を持っていないということを痛感させられ、大学へ行ってその力をつけたいと思った。
  • このポスターセッションでは、文理を問わず独創性に富んだ発表が多数あった。また、様々な考えを持つ人々が集まっていろいろな話が多くの場所で起こっていて、このような経験は本当に刺激的だった。自分たちの発表を理学系の人が興味を持って聞いてくれ、文理に縛られず広い視野で物事を見ることの大切さを学んだ。
  • 高校生は、大学の研究のような研究をする必要はなく、高校生の今しかできないような、身近で面白いテーマを設定するのが良いのだと思った。