平成30年3月17日(土)、2年人文社会科学科の3名が、京都大学で開催された標記の会に参加しました。本会は、課題研究発表を通して高校生が日頃の課題探究活動の成果を府県や学校の枠を超えて披露するものであり、今回はその記念すべき第1回にあたります。

ポスターセッション写真1

 

「たっぷりじっくりオノマトペ~食品広告のオノマトペにおける音と意味のつながり~」と題した発表は、オノマトペ(擬音語擬態語)を対象として、言葉における“音”と“意味”のつながりを探る内容のものでした。タイトルにある「たっぷり」「じっくり」というオノマトペは、調査した食品広告に出てきたオノマトペの中でも数の多かったものです。研究ではオノマトペを構造(型)別に分類し、数が多く見られた型を取り上げ、その子音に注目して分析し、同じ子音が持つ意味の特徴を考察しました。

ポスターセッション写真2

ポスターセッション写真3

全国から62グループのポスターが集まり、発表テーマはAI、ヒトゲノム、人口減少問題、農業活性化、日本書紀、SNSなど分野も多岐にわたるバラエティーに富んだものでした。どのグループも熱意を持って楽しそうに発表していましたが、本校の3名もひっきりなしに並ぶ聴衆に向けて熱のこもった発表を続けていました。質疑も活発で、たいへん有意義な経験が積める機会となりました。

【生徒の感想より】

  • 研究内容をわかりやすく伝えるために試行錯誤した経験は、言葉を扱う力が成長したという意味で、自分を強くしてくれたと思います。
  • 講評で「研究テーマがこれほど多岐にわたるこのポスターセッションは、世界の縮図だ」と言われましたが、高校生が自ら限界点を決めずに純粋に自分の興味あることについて情熱を持って研究した証のこのポスターセッションは、「純粋な世界の縮図だ」と思いました。
  • 探究科学科で取り組んだ課題研究は、内容も発表の仕方も、全国の高校生と十分に渡り合えるものだと思いました。