8月9日(火)~12日(金)、3泊4日の日程で、SGH指定校、愛知県立旭丘高等学校が主催する「高山グローバル・サマー・フェスタ」に2年人文社会科学科の2名が参加しました。本校のほかにも、名城大学附属高等学校、三重県立四日市高等学校の生徒も参加し、東海北陸地区のSGH指定校が集まり、「グローバル・リーダーの具体像」を共有しました。セミナーでは、旭丘高校卒業生の社会人や大学院生がセミナーリーダーを務めました。また、留学生がセミナーリーダーとペアになり、高校生達に刺激的な話をしてくれました。
〈プログラム紹介〉
8月9日(火)
飛騨市役所にて開講式。その後、鎌倉投信取締役新井氏から、グローバル社会を支える人材、金融についての講演を聞きました。より良い社会のありようやお金に眠る価値、グローバル・リーダーに必要な資質を考えました。次に、新井氏がより良い社会の実現のために投資している「ヒダクマ」を見学しました。伝統産業と最先端の技術を組み合わせ、新たな価値を見出す取り組みを体験。その後、奥飛騨温泉郷にある旭丘林間学舎へ移動。夜には、班ごとに、リフレクション&インタラクションをして、今日の学びを定着させました。
8月10日(水)
午前中は、院生、留学生がセミナーリーダーとなり「グローバル社会で研究する、学ぶことと社会との関連」について学びました。午後は、4人の方の講演が同時に行われ、班でそれぞれ別の講演を聞き、その後、講演内容を共有しました。能を実際に体験するものや、半世紀ぶりの国産ジェット機MRJの開発にみるグローバルビジネスとは、など多岐にわたる内容でした。さらに夜には、学舎に講師の方が来て下さり、講演会では聞けなかった話をたくさん伺いました。
8月11日(木)
学舎を出発し、高山西高校の生徒と合流し、高山市街散策。飛騨高山まちの博物館で、広島県立大学教授百武氏から、現在、社会で求められている「合意形成力」について学び、実際に「合意形成」の過程を体験しました。多様な価値観を持つ者同士が新たな価値を協働して見出す過程の難しさ、面白さを知りました。高山市内の旅館へ移動し、班ごとにプログラム全てを振り返り、グローバル・リーダー像についてまとめ、明日の発表会への準備をしました。
8月12日(金)
全プログラムを通して考え続けた、「グローバル・リーダー」について各班でまとめ、英語で発表しました。何を、どのように伝えるか、それぞれの班が、工夫を凝らした発表をしました。自分一人の考えだけでは生まれなかった新しいリーダー像や自分の中に起きた変化などを伝えました。その後高山市街へ移動し、留学生を相手に高山ガイド体験をして、全日程を終了しました。
〈生徒の感想より〉
S君のコメント
今回の研修を通してはっきりしたことは、語弊があるかもしれませんが、今学んでいる英語は「コミュニケーションの手段」に過ぎないということ。グローバル・リーダーに必要なことは、相手と意思疎通をはかり、「伝える」「伝えようとする」ことだと思いました。自分の世界が広がり、成長できたと思います。
Y君のコメント
自分の中で新しいグローバルの定義が生まれた。単に国家・企業間の経済協力の広がりだけで無く、多様な価値観の共有の幅が広がること、それが「グロ–バル化」なのではないか。どの社会においても、社会を成立させているのは「人」だ。グローバル・リーダーの本質を考えた4日間だった。これからも真のグローバル・リーダーを模索していきたい。