sgh27-13-01 11月18日(水)7限に、2年理数科学科計49名を対象に、学校設定科目「SG理数ゼミ」の特別授業が行われました。講師は一般財団法人高樹会理事で、元射水市新湊博物館の島崎毅さんでした。島崎さんは、和算や郷土の数学史研究の第一人者です。

SG理数ゼミは、数学の発達の歴史、諸外国の数学教育などを学ぶことにより、多角的な物の考え方を身につけ、グローバル社会で自分の考えを表現できる能力を育成するのが目標の科目で、授業では、モノグラフ 改訂版 数学史(矢野健太郎 著)を毎回ゼミ形式で講読し、世界の数学の歴史を学んでいます。

和算研究を行ってこられた方から直接話を聞くことで、数学の歴史や郷土の和算について理解を深めるのが今回の授業の目的でした。生徒には事前に和算の問題を4題解いてくるよう課題が出ており、島崎さんからは和算の歴史や石黒信由のこと、算木などの数学トピックスを交えて授業をされました。

【生徒の感想より】

  • わかりやすいスライドと面白い先生のお話で1時間楽しく授業を受けることができた。
  • 数学というとライプニッツやオイラー、ガウスなどの西洋数学のことを思い浮かべがちであったが、ある意味ではこれらの数学者よりも優れた数学者が日本にいたことを知ってとても驚ろいた。
  • 伊能忠敬さんよりも優れた地図を書いた石黒信由さんというすばらしい人がいたのに、自分が知らなかったのは信じられない。
  • 今までなじみのなかった和算だけど、世界的な数学者より早く大発見をしていたり、「算額」を奉納していたりなど、面白いことがたくさん聞けて、和算への興味が沸いた。
  • 数ゼミで西洋の数学などは学んでいたが日本の数学の歴史について学ぶのも面白いと思った。200年も前の人々が、現代でも難しいようなことに取り組んでいるのはとても驚いた。
  • これからもっと和算が注目され、発展すればいいなと思った。今度新湊博物館に行ってみようと思った。