平成29年8月29日(火) 、日本国際連合協会富山本部主催の「学校講座」が本校で開催され、1年生280名が受講しました。講師は、公益財団法人フォーリン・プレスセンター事務局長の嵯峨濃明子氏で、「グローバル人材ってなんだろう~外交官として働いてみて~」と題して講演をしていただきました。
先生は、日本のマンガやアニメ、ゲームなどへの関心が、日本や日本語についての関心につながっているとして、パブリック・ディプロマシー(広報文化外交)の重要性を指摘されました。また、グローバル人材になるには、まず人間力が必要であるとして、「①中身を磨くこと(知識・教養、趣味、人柄)、②異文化に対する理解力、③コミュニケーション力」の大切さをわかりやすく説明されました。
さらに、20歳ぐらいまでの早い段階に、外国のことを知ること、海外を見ておくことを強調されました。先生のエネルギッシュで情熱的なお話に生徒は引き込まれていました。
質疑応答では、外交官を目指したきっかけやコミュニケーション力・英語力の身につけ方、留学先についての質問に対し、経験談をもとに丁寧に説明してくださいました。
<生徒の感想>
- 外務省というと国の偉い人同士が対談をして何かを決めるというイメージが強かったので、海外の国民やその世論に対して働きかける広報文化外交という活動があるというのが新たな発見だった。
- 外国では、日本のアニメやマンガなどを通して、日本に興味がある人が増えているのに対して、日本人で外国に興味がある人が減っているということが衝撃だった。
- 国内企業でも海外へ進出していく機会は今後どんどん増えていくので、世界という意識を持ちながら、いろいろな情報や知識を集め、自分のものとすることが必要だと思った。
- 海外で生活することなど考えたこともなかったが、海外に目を向けると、世界が大きく広がっているのだと思う。世界に目を向けることに対して、前向きな気持ちになった。
- グローバル人間に必要な「人間力」は、今から育てていかなければならないことだと思った。特に、自分の考えや主張を伝える力は、今後生きていく上でとても大切だと思うので、今からそれを意識した行動をとろうと思った。
- 自分を伝えるためには、まず自分自身のことをよく知ることが大切だと思った。
- 今行っている学校の勉強や、普段何気なく行っているスポーツや趣味も、「誰にも負けないもの」になり得るものなので、興味関心を持って取り組んでいきたいと思った。