平成28815日(月)~19日(金)、本校の螢雪館ホール及び食堂にて、「グローバルチャレンジ -エンパワーメント・プログラム-」を実施しました。

これは、海外大学生との英語でのコミュニケーションを通して、グローバル社会において必要な資質を知り、自己を高める機会とするとともに、将来のグローバル・リーダーとしての自覚を持つという目的で、この夏初めて入った研修プログラムです。生徒4~5名の班に1名の海外大学生がグループリーダーとして付き、英語によるディスカッション・プレゼンテーションを5日間、毎日行うものです。

1・2年の希望生徒97名が、この“English Only”の研修にチャレンジしました。

<1日目>

グローバルチャレンジ写真1

開講式 校長先生が英語であいさつ

開講式の後、各班に分かれて、互いに自己紹介をしました。キーワードは「ポジティブ」で、自分自身の3つのポジティブな面について語りました。午後には、ポジティブシンキングの重要性、どうしたらポジティブシンキングができるか、また、「ハリー・ポッター」の作者J.K.Rowlingのポジティブシンキングについて班ごとに討議し、発表し合いました。

<2日目>

グローバルチャレンジ写真2

グループリーダーと一緒に校内を歩く

午前のトピックは“My Identity”。「自分とは?」を考え、発表し合いました。生徒それぞれが、家庭環境・自分の立場、性格などの観点から、自分自身について理解を深めました。

午後は、プロジェクト「環境に優しい高岡高校にしよう!」に取り組みました。まず校内を回って、何をどのように改善できるのかを考え、それをポスターにまとめて発表しました。

 

グローバルチャレンジ写真3

グループリーダーと一緒に考える

「グリーンカーテンを作って、エアコンの使用量を減らす」、「ペットボトル購入をやめてマイボトルを持参する」等の他に、「紙の使用を減らすために、テストを少なくする」というユニークな提案も出ました。

<3日目>

グローバルチャレンジ写真4

高岡紹介:万葉線・古城公園・ドラえもんをPR

午前のトピックは“Leadership”で、「良いリーダーとは?」を生徒自身の体験やネルソン・マンデラの言葉を通して考え、班の代表者が発表しました。また、“Globalization”についても討議し、グローバル化する世界と日本の関係について理解を深めました。

午後は、「高岡市を世界にアピール」するプロジェクトに取り組みました。もっと多くの外国人に、日本・高岡に来てもらえるよう、アピールしたいことを班ごとに話し合い、ポスターや宣伝用の小物も作成し、発表し合いました。

<4日目>

グローバルチャレンジ写真5

夢や将来のビジョンを語る海外大学生達

午前の最初には、日本と海外の大学システムについて話し合いました。グループリーダーから海外の大学事情について聞き、グループリーダーに日本のシステムについて説明しました。その後、「理想の大学とは?」を話し合いました。

また、最終日の個人スピーチに向けて、「効果的なプレゼンテーション」について説明を聞き、グループリーダーである海外大学生達のモデルプレゼンテーションを観覧しました。

午後は、「起業家精神と社会貢献」という難しいテーマに取り組み、班ごとにビジネスプランを考え、発表しました。

<最終日>

グローバルチャレンジ写真6

大きな声・アイコンタクト・笑顔でスピーチ

朝から、午後の個人スピーチに向けて練習をしました。グループリーダーに発表原稿をチェックしてもらい、聞いてもらい、また、班員同士でリハーサルを行いました。

午後は、全員が個人スピーチを行いました。初日に見られた“shy(恥ずかしい)”の殻を破り、「英語を話すのが楽しくなった。」「ポジティブシンキングが大事。」「間違えることを恐れない。」「新しいことに挑戦する勇気をもらえた。」など、ポジティブな言葉にあふれた自信に満ちたスピーチを繰り広げました。

<生徒の感想より>

  • グローバルチャレンジ写真7

    閉講式でグループリーダーの言葉に耳を傾ける

    英語をフルに使った5日間だった。ただ英語を話すだけではなく、ディスカッションする力、自分の生き方を考える機会、海外の文化の知識など本当にたくさんのものが得られた。あっという間の5日間だった。

  • 家で何かを言おうとしたとき、必死に英語で考えている自分に気付いて驚いた。
  • Challenge”“Confidence”という言葉に勇気づけられた。どうせ変な英語と思われるくらいなら、話さない方がましと思っていたのに、いざ話してみると、「もっと英語を話したい。」「スキルを伸ばしたい。」という気持ちになってびっくりした。
  • 英語の認識が変わりました。「受験教科の一つ」だったのが、「人と仲良くなり楽しく会話するためのツール」になりました。
  • 自分の性格や将来について考えるきっかけになった。日本では、周りが日本人というのは当たり前だが、アメリカでは人種の違う人々が当たり前ということに驚き、自分の価値観が固定化してしまっていることに気付いた。もっとたくさんのことを知りたいし、ふるさと富山についても知る必要があると思った。