令和3年1月21日(木)、2年人文社会科学科・理数科学科生徒80名19班による校内課題研究発表会が行われました。今回は、新型コロナウイルス感染対策のため、発表会場4会場と、2年普通科教室、1・2年探究科学科教室、大学の各指導教官の研究室をそれぞれオンラインで繋ぎ、「オンラインセッション」という形で実施しました。
オンラインという慣れない形ではありましたが、2年探究科学科の生徒は、昨年6月から約8か月にわたって行ってきた研究の成果を精一杯発表し、参観者との間でも活発な質疑応答が交わされました。
オンラインセッションの後、1・2年探究科学科生徒が参加し、全体会を行いました。全体会もオンラインで実施しました。
最初に、ご指導くださった大学の先生から講評をいただきました。
課題研究は、これからの不確実な時代に必要な学びであり、単に実験や計算で答えが出たから終わりではなく、そこから何が読み取れるのか、その先に何があるのかを考察し続けることが大切であること、また、1年生に向けては、わくわくしながら取り組んでほしい、というお話をいただきました。
次に1年代表生徒が、来年度に向けての抱負を述べました。続いて2年代表生徒が、実験が上手くいかない時など仲間と議論し合い乗り越えた経験等により人間的に成長できたことを述べ、1年生にはできるかできないか悩むのではなく、とことんやってほしいとエールを送りました。
最後に田中副校長先生が、課題研究で培った自己学習力を、大学等でさらに伸ばし、この複雑な先の見えない社会でぜひ活躍してほしいと激励をし、会を締めくくりました。
《生徒の感想》
- 一つのテーマを半年以上かけて研究し発表することは難しそうだが、面白そうだとも思った。今度は自分たちが、自分たちにしかできないような課題研究をしたいと思った。(1年生徒)
- オンラインでの発表で聞き手の顔も見えず大変だったと思うが、どの班も堂々と発表しており、また、聞き手に確実に内容を伝えようとしていたのが伝わり、素晴らしかった。(1年生徒)
- TKRαで学んだことが課題研究をする上ではとても重要なのだとわかった。また、今から、本や新聞を読んだりニュースを見たりして、研究テーマを考えていこうと思った。(1年生徒)
- コロナ禍で活動期間が短縮され、また取材活動なども制限されたが、得られた情報からできるだけ深く、論理的に考察するように努め、納得のいく発表をすることができた。(2年生徒)
- 実験の意図や検証方法があいまいなまま実験を進めてしまい、充分な実験結果を得ることができなかった。夏休みからもっと先を見通して計画的に研究できたらよかった。(2年生徒)
- 先行研究があまりなかったが、データをできるだけ多く集め、仮説を立て、論理的な考察をするように努めた。上手くいかなかった点もいろいろな先生からアドバイスをもらい、改善していくことができた。班員と協力し合い楽しんで活動ができた。(2年生徒)