研修7日目は1週間過ごしたボストンを後にして、ニューヨークでのプログラムとなりました。早朝から夜までびっしりスケジュールが詰まっていましたが、全員元気に終えております。
本日の朝は5時前からの集合でしたが全員元気に集合です。ボストンからニューヨークのフライトは1時間15分程。バス、飛行機の移動は、ボストン、ニューヨークともに全て順調に進みました。到着後は、案内していただくガイドのKunikoさんと現地団体GPIUSスタッフのHinakoさんからの歓迎を受けてスタートしました。早めに到着できたことで行程に余裕が出ましたので、生徒の皆さんの希望を聞いて、タイムズスクエアの車窓観光をしました。ニューヨークに来たことを実感したという声が多く聞こえましたが、カメラの連写の音が鳴り響く車内からも皆さんが興奮しているのが分かりました。
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さて、本日は教会の1室をお借りして、午前中にはユニセフで働くゲストスピーカーからの講話、お昼を挟んで午後にはSDGsについてのディスカッションを行いました。ゲストスピーカーとして起こしいただいたのはMs. Okuboです。日本人の方ですが、幼少期から日本とアメリカを行き来していたということもあり、英語もネイティブ。仕事関係の話を日本語で話したことはないそうで、英語、日本語を両方使いなからお話してくださいました。国連、ユニセフの仕事内容や役割をお話いただき、その後は生徒の皆さんからの質問をベースに進みました。
ユニセフで働いてみて、自分の中で変わった価値観はあるか、という質問には「ユニセフで働く前は‘世界の子どもを助けている’という考えがあったが、働いていくなかで‘みんなが平等に生きられる社会を作っていかなければならない’と思うようになった。教育がないことは未来がないということ。毎朝、往復3kmの水を汲みに行く少女の話が例に出されるが、生活環境が整えば水を汲みにいくことがなくなる、できた時間で教育を受けることができる、全てが繋がっている。行動が一過性のものにならないようにしていかなければならない。」とお話いただきました。未来を描き始めている高校生の皆さんには「何をしたいか決めなくても良い。そのたびに選んだ経験から必ず学べることがあり、それがその先の未来をひらく。」とお伝えいただきました。また、次のディスカッションにもつながるようにとSDGsの課題(1-6)がユニセフの仕事がどう関係しているかも説明してくださいました。
お昼は徒歩10分圏内にあるGrand Central駅で自由に取ってもらいました。その後は公共図書館やそのお隣の公園で開催していたクリスマスマーケットにも足を運びました。長くはありませんでしたが、自分の足でニューヨークの街を散策できたことも刺激になったようでした。午後はファシリテーターとして講師Ms. Robbyをお迎えしてディスカッションを行いました。内容もハードだったため苦戦している様子はありましたが、最後はなんとかグループ毎に自分たちの考えをまとめて発表することができました。本日は研修がまだまだ続きます。ホテルにチェックインした後は、本研修の締めくくりとなる富山県人会の方々との食事会がありました。高岡高校出身の先輩もいらっしゃるなか、県人会の方々の高校時代の話、なぜ海外に出ることになったのか、現在どのような仕事をされているのか等々の話題で、各テーブルが盛り上がっていました。3グループのプレゼンテーションも大変素晴らしく、高岡の街のリノベーション、富山湾の未来についてなど、故郷を担う高校生の話に県人会の皆様が嬉しそうに傾聴していただいている姿がとても印象的でした。明日はいよいよ帰国となります。以上、研修7日目の報告とさせていただきます。