研修5日目、あっという間に折り返し地点です。本日はボストンに来て初めての快晴となりました。午前中は現地高校Snowden International Schoolを訪問し、午後は語学学校の教室で松川原康市氏からの講演を聞きました。

午前中に訪問した現地高校Snowden International Schoolは、ボストンの街中にある公立校で500名弱の学生が学びます。カリキュラムには、在学する4年間でスペイン語、フランス語、中国語、そして日本語のいずれかを履修することが決められています。日本語の履修がある学校はマサチューセッツ州に4校しかないそうで、本日、高岡高校の生徒をバディとしてエスコートしてくれた学生は全員日本語を選択していました。冒頭に現地校学生から日本語で歓迎の挨拶をいただいたことと、校長先生からの‘Very very very Welcome!!’の言葉に緊張していた生徒たちにも笑顔が戻りました。まずは現地校の紹介を2名に行っていただきましたが、英語のプレゼンテーションの難しさを昨日経験している生徒たちにとっては、その上手さが衝撃だったようです。続いて、高岡高校の生徒から学校、高岡、富山県の紹介のプレゼンテーションを行いました。昨日と比べても上手くなっていましたし、スライドの進行がうまくいかないと冗談を言って場を和ませることもできるようになっています。今ある力はしっかりと出し切れたのではないかと思います。その後は、昼食を含めて授業3コマをペアの学生と一緒に過ごしました。徒歩10分圏内にメインキャンパスが2つあり、学生は履修する授業によってそれぞれのキャンパスを移動します。このスタイルはボストンでも珍しいそうですが、高岡高校の生徒にとっても刺激的な時間になったことと思います。戻ってきた生徒の感想は、「超楽しかった」、「自分にはこっちの学校のスタイルの方が合っているかも」、「日本で良い環境のなか勉強できていると実感した」、「英語力のなさを痛感しました」など十人十色でしたが、全員充実した表情で話をしてくれましたので、密度の濃い時間が過ごせたのではないかと思います。

午後は語学学校に戻り、一昨日からお会いしている松川原康市氏に2時間弱の講演をしていただきました。新潟県の県立高校をご卒業後、慶応大学へ進み、日本、アメリカの一般企業で働かれたあとに、現在はボストンでご自身の会社を2つ経営されています。早く松川原氏の話をしっかりと聞きたいと楽しみにしていた生徒が多く、講演中は集中力を切らさずに熱心に聞き入っていました。講演のテーマは、「人口知能(AI)の世界でどう生きていくべきか」「1人ひとりにとっての‘学び’とは」でした。個の考え方・能力が問われる社会になることを、世界を代表する著名人や企業の例を出して分かりやすくお話いただきました。また、他人と違うことこそが価値。自分の強み、弱み、全てを認めて、最後まで自分に寄り添うのは自分だからこそ、自己否定はしない。自分自身を大切にして欲しい、と自分軸を持つ大切さを熱く語っていただきました。また、このような社会で必要になる能力として①課題発見力、②課題解決力(判断力)、③創造力、④構想力を挙げられました。これを得るためには『なぜ/そもそも/もし???だったら』という設問を繰り返す癖をつけて欲しいということでした。時間内では質問に対応しきれなかったため、個人の連絡先を教えていただけることとなりました。生徒の皆さんにとって未来へつながる人脈にして欲しいと願います。以上、研修4日目の報告とさせていただきます。

現地校での様子1

現地校での様子1

現地校での様子2

現地校での様子2

本校生のプレゼン

本校生のプレゼン

現地校にて

現地校にて

松川原氏の講演

松川原氏の講演