令和元年7月22日(月)、2年人文社会科学科25名が高志の国文学館にて施設見学及びワークショップを行いました。
始めに、「課題研究の基礎」として、特に文化系の課題研究の方法について教えていただきました。次に、常設展「ふるさと文学の蔵」を観覧しました。元号「令和」の典拠となった『万葉集』の「梅花の宴」の情景や歌人大伴家持について、詳しく説明していただきました。その後、高志の国文学館館長で元号「令和」の考案者とされる中西進先生から、先生が古典文学研究の道に進むきっかけになった出来事についてお話をうかがいました。
午後のワークショップ「絵本の絵を読む」では、絵本の絵を読み解く活動を行いました。グループごとに絵本の中の絵やことばの工夫を探したり、絵本の主題を考えたりした後、各グループで考えたことを発表し合いました。子どものものだと思っていた絵本の奥深さに触れ、また、絵本を読み解く活動が課題研究に取り組む上でのヒントにもなり、充実した研修でした。
<生徒の感想>
- 中西館長から、小さなきっかけから古典文学の道に進むことになったというエピソードをうかがい、人との出会いを大切にすることやその時々を大事に生きていくことの大切さを学んだ。
- 「探究活動」がどのようなものかもわからず活動をしていたが、人々の生活を改善したり人生を豊かにしたりする一助になるとわかり、これから頑張ろうと思った。
- 万葉集は、最先端の外来文化を取り入れた国際的なものだったと知って驚いた。富山から家持、家持から万葉集、万葉集から令和へと視野を広げていくことができて、良い学びとなった。
- 絵本には筆者が伝えたいメッセージがあり、それを伝えるために、言葉や絵の細部に至るまでたくさんの工夫がされていることがわかり、課題研究の参考になった。