令和元年523日(木)67限に、2年人文社会科学科、理数科学科78名が4月から取り組んでいる課題研究の課題設定報告会を行いました。

人文社会科学科は国語、地歴公民分野の4班、理数科学科は物理、化学、生物、地学、数学、情報分野の11班、文理混合の家庭、英語の2班があり、計17班が課題設定の理由や研究の進め方について、それぞれ発表しました。

課題設定写真1

発表の様子

国語1班は、「『万葉集』の読解を通して富山県の魅力を再発見しよう」というテーマを設定しました。『万葉集』は新元号「令和」の出典として注目されています。『万葉集』には大伴家持が越中の国司時代に詠んだ和歌も数多く収録されており、その読解を通して、富山県の魅力を再発見し、人々に発信する方法を研究したいと考えています。

化学3班は、スーパー等で野菜の皮がたくさん廃棄されていることを知り、「野菜・果物の皮をリサイクル」をテーマとして設定しました。野菜や果物の皮に含まれる多くの繊維を利用して、富山の伝統工芸品の1つである和紙をつくろうと考えました。研究では、和紙をつくる方法を工夫し、強度の高い和紙や土に還り肥料になるものなど、付加価値のある和紙の制作を目指します。

課題設定写真2

大学教官から助言を受ける生徒たち

発表後の質疑応答では、生徒や教員、富山大学・富山県立大学教官から、テーマについて不明確な点や調査・研究の可否についてなど、鋭い質問や意見がたくさん出されました。

大学教官からは、「どの班のテーマも大変興味深く今後の展開に期待している」、「テーマがまだまだ大きくこれから詰めていく作業が必要だが頑張ってほしい」、などのコメントをいただきました。

報告会終了後は、各班に分かれて、報告会での指摘や大学教官の助言を受けて、研究内容や研究方法の再検討を行いました。