令和3年3月15日(月)・16 日(火)の両日、探究科学科1年生が科学探訪に行ってきました。例年、関東方面で宿泊研修をしていましたが、新型コロナウイルス感染防止の観点から、本年度は、富山県内を中心とした施設等で研修を行いました。
自然地形分野・海洋資源分野・産業環境分野・歴史文化分野の4分野に分かれ、それぞれ、県内外の博物館・資料館や民間企業等を訪問しました。専門的な知識や実際的な取り組みを学ぶとともに、ふるさと富山の新たな一面に触れたり、社会課題を発見したりする機会となりました。
各班のおもな訪問先(研修先)は以下の通りです。
【A班;自然地形分野】
- <3/15> 糸魚川フォッサマグナミュージアム、須沢海岸(糸魚川)
- <3/16> 立山黒部ジオパークめぐり(宇奈月地区)、魚津埋没林博物館
【B班;海洋資源分野】
- <3/15> 富山県水産研究所(滑川)、ほたるいかミュージアム
- <3/16> 近畿大学水産研究所富山実験工場(射水)、新湊クルーズ、氷見市漁業文化交流センター
【C班;産業環境分野】
-
<3/15> 日本高周波鋼業(株)富山製造所(射水)、(株)富山環境整備(富山)
- <3/16> 富山市エコタウン交流推進センター
(富山グリーンフードリサイクル(株)・(株)エコマインド)、
日本総合リサイクル(株)(高岡)
【D班;歴史文化分野】
- <3/15> 伏木北前船資料館、北前船廻船問屋森家・馬場家(富山)、富山市民俗民芸村売薬資料館、薬種商の館金岡邸(富山)
-
<3/16> 五箇山合掌造り集落(菅沼、相倉、流刑小屋)、城端曳山会館、城端別院善徳寺(南砺)
[生徒の感想]
- (A班)日本の地形についての知識を得たことで、文化などが違う理由を知ることができた。また、あまり知らない黒部を地形という観点から学ぶことができた。ただの知識ではなく、実際に目で見て体で体感することで、より深い感動や造詣を得ることができた。
- (B班)自分がいかに地元「富山」について知らないかということに気がついた。ホタルイカの発光器官や定置網の歴史的背景など、日ごろ私たちが持っている知識よりさらに一歩踏み込んだ情報をたくさん得ることができた。今後さらに調査を続け、他県の人に自信をもって富山の魅力を紹介できるようになりたいと思った。
- (C班)車両の解体現場は、想像以上に迫力があった。解体機が器用に、材料ごとに部品を分けているのはすごい技術だと思った。また、産業というのは、作ることばかりに目が行きがちだが、それらの再利用まで考え、次の世代につなげていくことが大事なのだと改めて気づかされた。
- (D班)北前船や売薬について学んだ一日目は、商家の内装や土産に、昔の人の商売繁盛への工夫や思いを感じた。二日目の五箇山では、米作に向いてない、町まで遠いという不利な状況の中、養蚕や塩硝などの産業を発展させた昔の人の攻略法に感心した。昔の人々がその地域に適した暮らしや商いを発展させたことを知り、現代の生活を見直すきっかけになった。