職業理解講座
~将来の職業を視野に入れた進学指導~
1学年を対象に行う、職業への理解を深める講座です。
各分野の第一線で活躍されている本校卒業生を講師に迎え、働くことの意義や、やりがい、仕事に取り組む意識の持ち方、各職業の具体的な内容などを学びます。
生徒は、将来の夢や、どのように社会に貢献していくかを視野に入れ、文理選択、学部・学科、志望大学を決めていくことになります。
<職業理解講座の職種>
- 公務員(行政)の仕事
- IT企業の仕事
- 弁護士の仕事
- エンジニアの仕事
- 医薬品開発の仕事
- 金融の仕事
- 建築、土木の仕事
- 教育の仕事
- 医師の仕事
生徒の感想
- 官僚のイメージは堅くて辛いというものだったが、講座を受けると魅力あふれる仕事だと気づいた。特にそう思ったのは、地方分権についての話だ。今日の話はとても刺激的で現実味があった。先生が高校時代に英語ディベートと吟詠剣詩舞に夢中だったという点も興味が尽きなかった。
- IT企業は大企業でたくさんの事業を展開していることがわかった。多様な国籍、文化、価値観が集まっていると知った。SDG’sに積極的に取り組んだり、ほとんどの女性社員が育休後復帰しているなど社会問題にもきちんと向き合っていることがわかった。一番驚いたのは社内の公用語が英語ということだった。英語を勉強することの大切さを痛感した。
- 「弁護士の仕事は人生がかかったところで依頼される」という言葉がとても印象に残った。人の人生がかかっており、精神面ではとても大変だと思うが、人のために一生懸命働く弁護士という仕事はかっこいいと思った。弁護士には様々な仕事があり、今後もいろいろな場面で活躍できそうだとわかり、高校生である今からいろいろな世界を知り、広い視野を持ちたいと思った。
- 大学院まで有機化学を専攻していたが「多くの人の生活に役立つ技術やモノを開発したい」と思い今の会社に就職された。途中でやってみたいことが変わることは自分のこれからの人生でもあり得ることだと思う。文理選択に人生がかかっているような重い気持ちになっていたが、もっとやわらかい考え方も大切にしていこうと思った。
- 薬を作るには10年近い努力が必要で、地道だがやりがいがあることだと思った。講師の方は小・中学校の頃から薬学部に進むことを考えておられ、今は夢を実現し、仕事を楽しんでいる様子だった。薬に関する仕事をするためには薬学部しかないのかと思っていたが、獣医学部、理学部、工学部などいろいろな学部出身の人がいることがわかった。
- 父が建設業で、機械、技術、材料を見るとどれも魅力的でワクワクする。講座を聞けて本当に楽しく嬉しかった。建築・土木の仕事、現状についてわかってとても面白く、もっと理解を深めたいと思った。人とのコミュニケーションの大切さ、グローバルに活躍するために英語が大切であることも学んだ。
- 「会計士は私達に直接関係していないが、私達の生活において非常に重要な役割を果たしている」ということが印象に残った。監査は企業の偽りを客観的に発見し、また未然に防ぐという点で消費者である私達にとっても重要な役割を果たしていることがわかった。仕事の上で論理的に考える力や人にわかりやすく文章を作ったり話したりする力が必要になるので、日々の学習にしっかり取り組みたい。人から信頼されることが必要不可欠なので、コミュニケーション能力を高めるなど努力していきたい。
- 教師に向いている人は、「明るく優しい」、「鈍感力」、「人間・子ども・教えることが好きという気持ち」の3つを持っている。どんなに教えるのが上手でも頭が良くても、「好き」という気持ちがないと楽しくないし続かないと思った。職業を得意・不得意で決めるのではなく、その仕事が好きなのか嫌いなのか、なりたいのかなりたくないのかで決めようと決意した。
- 医師の仕事には看護師、薬剤師、臨床検査技師など多くの方々も関係しているとわかり、一つの命を救うために多くの職との連携があることが興味深かった。医学部に合格しても6年間、国家試験に合格して研修医として2年間、さらに長い時間をかけて一人前の医師になることがわかって大変だと思ったが、医師としてのやりがいを聞くと頑張れる理由がわかった。とても有意義な講座だった。