平成30年12月16日(日)探究科学科のある富山中部高校、富山高校、高岡高校の三校による課題研究発表会が、富山国際会議場で開催されました。発表者の2年生240人はじめ、三校の探究科学科1年や教職員、保護者、県内の高校生、中学生など多数の参加があり、ポスターセッション会場は熱気に包まれました。
開会式では、三校の代表班がステージ上で発表しました。富山中部高校は数学班が「反比例で判る!極地!」を、富山高校は英語班が「若者言葉の日英比較~日本語の「やばい」は英語でなんて言うのだろう?~」を、高岡高校は国語班が「あなたの心を察知でmatchのキャッチコピー」をテーマに、それぞれプレゼンテーションを行いました。質疑応答では、研究方法の確認や研究内容に対する疑問などについて、質の高いやり取りが行われました。
その後、午前、午後にわたり、すべての班がポスターセッションを行いました。高校生だけでなく一般の方からも鋭い質問や助言があり、発表者にとって、研究を深化させるための大きな刺激となりました。
昼食時間帯には、三校の2年生の交流会が行われ、親睦を深めることができました。
閉会式では、まず、各校代表生徒による感想発表がありました。本校代表のY君は、英語と日本語で感想を述べ、会場を沸かせました。その後、富山大学人文学部の宮城信准教授、理学部の岩坪美兼教授から講評をいただきました。
三校合同課題研究発表会は今年で8回目。来年の課題研究発表会では1年生が、先輩の研究を参考にユニークな研究発表してくれることと期待しています。
<生徒の感想>
- 身近な事象や生活の中からテーマを設定しているものが多く、タイトルを見ただけで内容を知りたくなった。身近なものも、様々な視点から見ることで、新たな課題を発見することができるのだと思う。自分が熱中して打ち込める面白い課題を見つけることを、普段から意識していきたいと思った。(1年)
- 質問したいことや疑問に思うことはいくつもあったが、短い時間の中で頭を整理することができず、結局、質問できず解らずじまいで終わったことが悔しかった。質問力をつけたいと思った。(1年)
- 実験をしても予想通りの結果が出なかったとき、うまくいかなかったのはなぜなのかを考察することが大切なのだということを学んだ。実験をしていくうちにさらに疑問が出てきたりして、「探究」には切りがないと思った。(1年)
- 昨年はまだ未習のことが多く解らないことのほうが多かったが、今年は多様なテーマに興味が持て、また深く理解することができて楽しかった。(2年)
- 得た結果から納得のいく考察をすることができたのは良かった。発表でも難しい内容を分かりやすく伝えることができたと思う。しかし、実験方法に不備がったので、この後、精度の高い実験を繰り返して完成度を高めていきたい。(2年)