7月12日(火)に、人文社会科学科・理数科学科1年80名が富山県立大学で、3つの講座に分かれて実習を行い、社会に役立つ技術について学びました。
【講座1】バイオメトリクス ~生体情報計測とヒューマンインターフェース~
この講座では、バイオメトリクス[生体特徴(顔、指紋、虹彩、静脈など)を用いて個人を識別するセキュリティ技術]について学びました。実習では、瞬き計測による居眠り検出装置、リアルタイム目追跡によりパソコン操作・機器操作を行う介護支援システム、虹彩による個人認証システム、視線計測システムについて体験しました。
〈生徒の感想から〉
工学の技術を、福祉の場や生活の場で実際に役立たせることが出来ることがわかった。特に機械操作介護システムは、患者さんにとっては意思表示が出来るようになる。介護する側にとっては負担の軽減につながり、これから増えていくであろう要介護者の問題の対策としてとても大きな役割を果たすのではないかと思った。病院や福祉施設という場では、医学・薬学に加えて工学分野の技術も活躍するのだとわかり、それらはすべて関連しているのだと思った。
【講座2】コンピュータによる手書き文字の認識
この講座では、私達が何気なく使っている文字や音声をコンピュータがどのようにして認識しているかを手書き文字を例にして学びました。実習では、モーションセンサーを使って文字をジェスチャー入力するインターフェース、多画数の漢字の書き順誤りを自動判定するシステムなどについて体験しました。
〈生徒の感想から〉
普段何気なく使っているスマートフォンなどの手書き入力にはコンピュータでのパターン認識など、非常に高度な技術が使われていることがわかった。位置情報や加速度を計測する仕組みについても、より詳しく学んでみたいと思った。
【講座3】心電計測とその解析
この講座では、様々なコンピュータや機械を操作する際のヒトの生体情報が注目されていることについて学びました。実習では、指にセンサーを付け、安静時と運動後に心電計測を行い、データをグラフ化し解析する体験を行いました。
〈生徒の感想から〉
筋肉に流れる微細な電流で心拍数がわかるなんてすごいと思った。病院で使われる機器では、実際どんな仕組みで計測しているか気になった。また、数値はうそをつかないことがわかった。スポーツ科学にも役立つと思った。運動別に計測した結果も興味深いと思った。