平成27年12月23日(水・祝)、富山高校、富山中部高校、高岡高校の三校による課題研究発表会が、本校体育館と富山県高岡文化ホールで開催されました。
午前は、三校の探究科学科2年生240人が62テーマに分かれ、ポスターセッション形式で研究成果を発表しました。三校の探究科学科1年や教職員、保護者、県内の高校生、全国からの見学者など900名以上の参加のもと、活発な質疑応答が行われ、寒い体育館も議論の熱気で暖まりました。
午後は、三校代表班の発表が富山県高岡文化ホール大ホールで行われました。富山高校は「源氏物語における異形のものについて」、富山中部高校は「文章分析を用いて古典文学の謎に迫る」、高岡高校は「個性が生きるワーク・ライフ・バランスの実現に向けて」についてそれぞれプレゼンテーションを行いました。質疑応答では、研究の疑問点を的確に指摘するなど、高いレベルのやり取りが行われました。
各校生徒による感想発表のあと、高岡南高校の林誠一校長から講評をいただき、課題研究と今後の大学入試の関係や社会人にとっての必要なスキルについてなどの話があり、課題研究の意義について改めて学びました。
三校課題研究発表会は今年で5回目。1年生は先輩たちの研究を参考に、自ら課題を設定し、探究したことを来年の課題研究発表会で発表してくれることを楽しみにしています。
【生徒の感想】
- 課題研究はテーマ決めが8割。目的を達成するため、どのような実験を行うかを決めることが一番難しかった。発表をたくさんの人に聞いてもらえて、とてもうれしかったです。
- この1年、常に頭の片隅に課題研究がありました。アイディアをもとに実験方法などを考えることは楽しく、かつ様々な能力が鍛えられました。入学時から憧れていた課題研究を終えることができたのは、自分ひとりの力ではなく、仲間や先生の協力のおかげです。
- 課題研究を通して共同研究に必要なものがチームワークだと分かりました。普段の授業ではほかの人に勝つことはできないと思っていましたが、課題研究では自分の個性を生かした研究することができ、自分の存在意義も見つけられました。探究科学科に入って心から良かったと思います。
- 高岡高校だけでなく他校の発表を聞き、面白い視点から研究をしていて、どの発表も聞いているうちにどんどん引き込まれました。発表内容だけでなく、映像を使うなど高いプレゼンテーションでした。レベルの高い質疑応答で、来年は自分も頑張りたいと思いました。
- 文系理系にとらわれずに自分の興味のあるものを積極的に見学し、新たな発見が多くありました。難しい研究内容でもわかりやすいように丁寧に解説してもらえました。