7月13日(月)に、理数科学科・人文社会科学科1年80名が富山県立大学で、3つの講座に分かれて実習を行い、社会に役立つ技術について学びました。
[講座1] バイオメトリクス講座 ~生体情報計測とヒューマンインタ-フェース~
この講座では、バイオメトリクス[人体固有の身体的(指紋・虹彩など)あるいは行動的(声紋・瞬きなど)特徴を用いて個人を識別する技術]について学びました。また、その技術を応用した「瞬き計測」による居眠り検出装置や「目」でテレビ、室内照明などの操作ができる介護支援システムについて体験をしました。
これらの装置を使うと、交通事故を未然に防止したり、ALS(筋萎縮性側索硬化症)などの病気を患っている人と容易にコミュニケーションができたりできます。また、バイオメトリクスの個人を識別できる特徴を利用すると、盗難やなりすまし詐欺への対策に応用できます。
[講座2] コンピュータによる手書き文字の認識
この講座では、コンピュータによる手書き文字の認識方法やその正確さの度合いはどのくらい高いのかについて学びました。実習では、赤外線カメラを利用し、手の空間の位置と動きを読み取らせ、コンピュータに文字を認識させました。コンピュータの認識能力の高さや、この技術が障害者の文字認識に役立つものだということがわかりました。しかし、この技術はまだまだ正確ではなく発展途上だそうです。今後の技術の向上によって日常生活がより便利になることに期待したいです。
[講座3] 心電計測とその解析
この講座では、指に3つのセンサーを付け、安静時と運動後に心電計測を行い、それぞれのデータをグラフ化し、心電図の解析をしました。心電図は個人によって形が異なり、これにより個人認証も可能です。また、心電図の形で心臓の病気が発見できたり、その人のおかれている状況・緊張状態が分かったりします。実習では、運動の前後で、心電図のピーク数は運動後の方が多くなることを確認できました。