9月25日(金)2年人文社会科学科・理数科学科80名を対象に、「現代社会」第2回特別講座が行われました。本校卒業生で、国際金融公社(IFC)アジア・インフラストラクチャー部シニア・インベストメント・オフィサーの加納裕二先生を講師にお迎えし、世界銀行の役割や発展途上国の現状、グローバル人材の資質などについて学びました。
世界銀行は、貧困削減や経済成長・開発の推進や、生活水準を改善することを目標にしていることを、英語で書かれたパワーポイントを見ながら学びました。また、先生が3年間赴任されたバングラデシュ・ダッカ事務所での仕事内容や電気、水道などのインフラや教育、栄養などの現地の状況について、苦労話を交えて聞きました。先生の考えるグローバル人材は「専門分野の知識・経験」「コミュニケーション能力」「語学力」「人間的な魅力」「タフさ」だということを聞き、改めて幅広い学力と人間性が必要だと感じました。
最後は生徒から多くの質問が出ました。質疑応答の中で、大学やアメリカ留学、企業で学んだことなどを聞くことができ、これからの進路を考える良い機会となりました。
【生徒感想より】
- 世界銀行が発展途上国に融資をする機関ということを知り、世界の貧困問題に正面から向き合い直接的に解決に取り組めるので、とてもやりがいのある仕事なのだと感じた。
- 途上国は食料不足が問題だと思っていたが、肉や魚などが食べられなくてタンパク質が不足することによる栄養失調が問題なのだということが分かった。
- 日本人のコミュニケーション能力が世界最低水準だということをつきつけられた。自分は将来、グローバルに活躍するために努力しようと思った。
- グローバル人材に必要なこととしてコミュニケーション能力や語学力は思いついたが、「人間的な魅力」も必要ということが分かった。