令和4721()、2年人文社会科学科26名が高志の国文学館にて、施設見学及びワークショップを行いました。

開講式の後、職員の方から「ふるさと文学の発信について」と題して、お話をしていただきました。高志の国文学館では、純文学の作品だけではなくアニメ等のサブカルチャーも扱っていることや、工夫を凝らした展示やイベントを行い越の国(富山)の文化を発信していることを説明してくださいました。

次に、企画展「荒井良二のPICTURE BOOK <絵・本>」についての解説を聴きました。タイトルが<絵・本>になっている理由や、各展示室の展示内容、作品に込められた作者の思いなど、実際に鑑賞する際のポイントを丁寧に教えていただきました。その後、常設展と企画展の展示を観覧しました。

午後のワークショップでは、「絵本の絵を読み解く」活動を行いました。3冊の絵本を2グループずつ担当し、絵本の中のことば(テクスト)や絵(イラスト)の工夫を探したうえで、その絵本の主題を考えました最後に、グループ毎に考えたことを発表しました。より説得力のある発表になるよう、班員全員で意見を出しあいました。

 

普段意識していなかった「とやま」の文学や、子どものものだと思っていた絵本から、新たな知見を得たり、読む楽しさ・奥深さを感じたりすることのできた、貴重な機会となりました。

上から順に、 常設展観覧の様子、 企画展観覧の様子、 班で絵を読み解く様子、 発表の様子

<生徒の感想>

  • 富山ゆかりの文学作品が想像以上に多くあることを知り、富山県への愛着が深まった。富山は美しくのどかなところだからこそ、その魅力がつまった作品ができるのだと感じた。これからいろいろ調べてみようと思った。
  • 荒井良二さんの作品は、その意図は分からなくても、よく見てほしい箇所には自然と目がいくように設計されていた。ワークショップは、その工夫の裏にある意図を読み取ってまとめ、発表する活動だったが、力不足でまとめきれず、悔しい思いをした。
  • 絵本には、絵から読みとれることがたくさんあった。そうやってイマジネーションを働かせることもとても面白かった。今の時代には、創造力や創意工夫をする力、課題を発見し解決する力が必要だが、この機会に養うことができてよかった。
  • 自分の意見をしっかり伝えることや他人の意見に耳を傾けること、全員でよりよい案を導き出すことなど、これからの学校生活や課題研究に生かしていきたい。