令和4年3月16 日(水)、探究科学科1年生が科学探訪に行ってきました。例年、関東方面で宿泊研修をしている行事ですが、新型コロナウイルス感染防止の観点から、昨年度に引き続き本年度も富山県内各所での研修となりました。
自然地形分野・海洋資源分野・産業環境分野・歴史文化分野の4分野に分かれ、それぞれ、県内の博物館・資料館等を訪問しました。専門的な知識や実際的な取り組みを学ぶとともに、ふるさと富山の新たな一面に触れたり、社会課題を発見したりする機会となりました。
各班のおもな訪問先(研修先)は以下の通りです。
【A班;自然地形分野】
- 魚津埋没林博物館
- 吉田科学館、
- 地形観察(黒部川扇状地・宇奈月地区)
【B班;海洋資源分野】
- 富山県水産研究所(滑川)
- 近畿大学水産研究所富山実験工場(射水)
- 雨晴海岸
【C班;産業環境(交通)分野】
- 万葉線に乗車(志貴野中学校前~越の潟)
- 県営渡船に乗船(越の潟~堀岡)
- 新湊大橋を渡る(徒歩)
- 岩瀬散策・ライトレールに乗車(岩瀬駅~富山駅)
- いたち川・松川沿いを歩く
【D班;歴史文化分野】
- 高岡の町散策(古城公園・高岡大仏・山町筋)
- 御車山会館(講義・解説)
- 高岡市内班別研修
[生徒の感想]
【A班】
扇状地と埋没林、十字石と宇奈月花崗岩、という一見すると全く関係ないように見えるものが実はつながっていることを知り、自然を構成する要素は互いに影響しあっているということを実感できた。また、海と山の両方に近く海と山双方のレジャーや特産品を楽しめるという富山の魅力も発見できた。地学という学問を今後も継続して学びたいと思った。
【B班】
富山は魚が有名だとは知っていたが、その理由を考えてこなかった。今回二つの研究所で、富山湾の特徴と魚について学ぶことができ、富山の特殊な地形や、それを育む大自然、そして富山の漁業を活発にしようとする人々の偉大さに気づくことができた。自分を取り巻く環境に感謝し、日本や地元富山のことを真剣に考えようと思った。
【C班】
富山新港が開発されるまでの経緯や開発後の土地利用とその課題について学ぶのが、特に面白かった。富山新港で発生している課題は、富山県内のみならず、全国各地で起こっている課題とのことで、未来を予測して開発することの難しさ、持続可能なまちづくりの難しさを知った。
【D班】
私たちの班は加賀前田家と高岡の産業との関わりについて調べようと、御車山会館の後、鋳物資料館や鋳物工房、瑞龍寺などへ行った。それぞれの場所で多くのことを学ぶとともに、共通の課題(人口減少や跡継ぎ不足など)があることを知り、「高岡」を再認識できた。今何が求められているのか、何をすべきなのかを考えるよい機会となった。