上から順に、常設展観覧の様子、企画展観覧の様子、各班で絵を読み解いている様子、発表の様子。

令和3719()、2年人文社会科学科28名が高志の国文学館にて施設見学及びワークショップを行いました。

開講式の後、職員の方から「ふるさと文学の発信について」と題して、お話をしていただきました。高志の国文学館では、様々な展示やイベントを通して越の国(富山)の文化を発信しているので、見聞を広めていってほしいとのことでした。

次に、企画展「まど・みちおのうちゅう-『ぞうさん』の詩人からの手紙」についての解説を聴きました。各展示室の展示内容や、作品に込められた作者の思いなど、実際に鑑賞する際のポイントを教えていただきました。

その後、クラスごとに分かれて、常設展と企画展を交互に鑑賞しました。

午後のワークショップでは、「絵本の絵を読み解く」活動を行いました。

グループごとに、絵本の中のことば(テクスト)や絵(イラスト)の工夫を探し、絵本の主題を考えました。最後に、グループ毎に考えたことを発表しました。

絵本は、人として大切なことを子どもにもわかるように工夫して創られているのもので、絵には言葉以上に多くの情報が盛り込まれており、さらに奥深い主題が隠されていることを発見する体験となりました。

<生徒の感想>

  • 偉大で遠い存在だった人々が少し身近に感じられて楽しかった。自分のふるさとはもちろん、進学などをきっかけに、その土地のゆかりある文学に親しむのは、人生を豊かにしてくれると思った。
  • まどみちおさんの作品は見えているようで見えていない日常のことが表現されていると思った。忙しい毎日を送る私たちは、優しいまなざしで物事を見るということを忘れがちだ。そんな私たちに、日々の大切なことについて、一度立ち止まって考える機会を与えてくれていると感じた。
  • 物事を観るときには客観視することも大事だが、自分だけの主観も大事である。発見や気づき「!」「?」、感想を大切にしたい。
  • 今回の研修を通して、普段の授業から積極的に学び取る姿勢が大切だと学んだ。絵本を前に目を輝かせる子どものように、様々なことに興味を持ち、価値を見いだせる人でありたいと思った。