令和2年12月20日(日)、探究科学科のある富山高校、富山中部高校、本校の三校による課題研究発表会が、富山国際会議場で開催されました。今回は新型コロナウイルス感染症対策のため、三校の探究科学科1・2年生と教職員のみの参加となりましたが、ポスターセッション会場は例年に劣らず、熱気に包まれました。
開会式では、三校の代表班がステージ上で発表しました。富山高校は英語班が「Are women in the present-day fairy tales becoming stronger ?」を、富山中部高校は化学班が「卵殻膜を用いた重金属イオンの吸着」を、本校は物理1班が「ジェンガ必勝法」をテーマに、それぞれプレゼンテーションを行いました。質疑応答では、研究方法の確認や研究内容に対する疑問などについて、活発にやり取りが行われました。
昼食の後、59の班が交代でポスターセッションを行いました。高校生だけでなく、大学の先生や他校の先生からも鋭い質問や助言があり、新たな気づきや刺激を得る貴重な機会となりました。
閉会式では、まず、各校代表生徒による感想発表がありました。最後に、理系分野は富山大学理学部の唐原一郎教授、文系分野は富山大学学術研究部教育学系の德橋曜教授から講評をいただきました。
<生徒の感想>
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自分がこれまで疑問に思ったことのない、身近にある疑問や問題に気づくことができた。来年は自分たちの番だ。常に問題意識を持って生活しようと思った。(1年)
- どのように発表すればよいかという点を中心に発表を聴いた。大きな声で話をする、ポスター以外の補助資料を効果的に使う、ということは大切だが、最も重要なのは、何を伝えたいかをしっかり決めることだとわかった。(1年)
- 自分は発表を聴いたりポスターを見たりして内容に対して納得していたが、先生や他の人の質問を聞いて、違う見方や不十分な点を知ることができた。課題研究を通して、様々な力を養いたいと思った。(1年)
- 情報をできる限り厳選し、双方向型の発表をすることが大切だと思った。質問とそれに対しての応答に工夫がないと双方向的にならないので、発表者は質問の意図を汲んで簡潔に応えることが重要だと思った。(2年)
- 視点は面白くても、科学的根拠に基づく仮説や考察がなされていないと説得力が弱いと思った。形式をおろそかにしてはいけないと思った。(2年)
- 中間発表のときに比べれば、発表やポスターはよくできていたと思う。一方、実験の甘さや考察の浅さなど多くの点を指摘された。少しでも改善して、校内発表会に臨みたい。(2年)