3月13日(月) 、「法隆寺再現釈迦三尊像展」の鑑賞と高岡の伝統工芸を学ぶ特別講座がウィング・ウィング高岡で開催され、1年人文社会科学科・理数科学科80名が受講しました。高岡と井波の伝統工芸の粋を集め再現した釈迦三尊像の鑑賞と、再現に関わった方々との意見交換会が行われ、生徒たちは郷土への愛着や誇りを改めて感じました。
再現釈迦三尊像の鑑賞では、高岡市産業振興部産業企画課の秋元宏主任に解説していただきました。東京藝術大学が実物から3Dデータを取って原型を作成し、高岡市の鋳物メーカーが鋳造し、台座は南砺市井波の木彫職人が手掛けたということを聞き、高岡・井波の再現技術の高さを実感しました。
意見交換会では、進行を米谷和也校長先生が務め、高岡商工会議所副会頭の多田慎一さん、CREP4代表理事の松原博さん、シマタニ昇龍工房の島谷良徳さん、株式会社能作のマルタさん、PTA会長の木倉雅彦さんをパネリストに招きお話を伺いました。高岡の鋳物産業は鉄、銅、アルミと素材を変えながら時代のニーズに合わせて変わってきたことを知りました。パネリストの「伝統とは革新の連続である」という言葉が心に残りました。
伝統産業や再現技術、まちづくりなど、来年度取り組む課題研究のテーマがたくさん見つかった講座となりました。
<生徒の感想>
- 小学校・中学校の「ものづくりデザイン科」で錫の小物を制作した経験があったので、このような大きな釈迦三尊像を再現する大変さはよく分かりました。高岡の鋳物技術のすごさを再認識しました。
- 高岡の町並みなど「あたりまえの宝」と思っていましたが、他県と比較することで、これからは違う視点で高岡について考えたいと思いました。
- 将来自分もふるさとの誇りをもち、富山の良さをグローバルに世界に発信できるような人材になりたいです。そのためにはまず、富山の魅力をしっかり知ることから始めたいと思いました。