~3月3日(土) 2日目~ ボストン到着報告
アメリカ研修2日目は、まだ夜も明けていない早朝5時45分からスタートしました。昨夜11時過ぎの解散から殆ど時間が経っておらず、長旅の疲れでぐっすり眠れた生徒もいる一方で、時差ボケであまり眠れなかった生徒もいるようです。寝坊による遅刻者が出たら…と心配もしましたが、全員がきちんと時間通りに集合し、高い集中力と緊張感をもって研修に臨んでいる姿勢が覗われました。最後までこの緊張感を維持してほしいと思います。
朝食のお弁当(Box Breakfast)をバスに持ち込み、車内で朝食を摂りながら生徒交流を行う高校であるHopkinton High Schoolを目指しました。途中、車窓からは朝日を浴びたボストンの町が非常にきれいに見えていました。この高校は、ボストンから西に約50Km、ボストンマラソンのスタート地点の町としても有名なHopkintonの町にある男女共学の公立高校で、Year9(中学3年相当)からYear12(高校3年生相当)までの4学年 全校生徒数約1100人が学んでいます。
ホテル出発から約1時間後、7:15にバスが高校に到着すると、生徒たちはホールに案内されました。そこで、高岡高校生の名前を書いた紙を持つバディと対面し、挨拶もそこそこに7:25から始まる一時間目の教室に向かって、それぞれ自己紹介等をしながら足早に去っていきました。午前中は、高岡高校生1人に1人ずつHopkinton HSの生徒がバディとして付き、現地の高校の授業を一緒に受講しました。学年や科目は様々で、数学、世界史、物理、化学、スペイン語、体育等々、理解できた授業、全く分からなかった授業、科目によってさまざまだったようですが、アメリカの高校生活をそのまま体験し、楽しく有意義な時間を過ごすことが出来たようです。
ランチタイムもバディと一緒です。バディの友達も一緒に、楽しくおしゃべりをしながらお昼ご飯を食べました。初対面から4時間程度ですっかり打ち解けた様子で、日本人だけで固まってテーブルを囲む姿は見られませんでした。
プレゼンテーションは昼食後、ホールにバディといくつかの授業の生徒、100名以上を前に行われました。発表の前に、川邉君による即興MCで場を盛り上げてから、富山紹介のグループ4名がプレゼンテーションを行いました。広い会場、大きなスクリーンの前での発表は練習とは異なる緊張感があったようです。
質疑応答では、「どのように通学するのか」「年間の授業日数はどのくらいか」「剣道・柔道の選択は男子だけなのか」「カフェテリアにどのようなメニューがあるのか」等、多岐にわたる質問が出ていました。どの質問に答えるのにも時間がかかってしまい、質問の意図を理解し、即興で的確に答えることの難しさを大いに感じだと思われ、プレゼンテーションよりもむしろ、質疑応答の方がより難しいと実感したことでしょう。ただ、そんな中でも「剣道って何か?」の問いに「日本のフェンシング」といった機転の利いた回答や、「日本にもドミノピザがある」といったアメリカ人にも理解しやすい例を出すなど、気の利いた「うまい!」と思わせるような切り返しも散見されました。発表をするだけでなく、これをもとに如何に議論をしていくか、コミュニケーションを取りながら話を深めていくかを、この研修を通して実感してほしいと思います。
その後、ホテルに戻って、公共交通機関の乗り方、緊急携帯電話の使用方法と連絡が必要なケース、ホームステイ先での過ごし方の確認など、オリエンテーションを行いました。特に、通学方法に関しては、小グループに分かれてそれぞれの滞在先ごとに細かく確認を行い、明日からの通学に備えました。明日からは、8:30までにハーバード大学の最寄り駅に自力で辿り着かなくてはならないため、皆人任せにせず真剣に聴いていました。
そして、6台の送迎車に分乗し、ホストファミリー宅へと向かっていきました。新たな家族との出会いへの期待半分、不安半分の複雑な後ろ姿で車に乗り込んでいく姿が印象的でした。
ホストファミリーとの初めての夜、どのように過ごしたのか明日話を聞くのが楽しみです。