平成26年12月6日(土)、1年探究科学科の80名と2年生の希望者11名が、富山県にある国連機関NOWPAP(北西太平洋地域海行動計画)富山事務所10周年記念シンポジウムに参加しました。
第1部では、「国連が取り組む国際協力~世界を舞台に活動すること~」と題して、国連開発計画(UNDP)親善大使の紺野美沙子さんとUNDP駐日代表の近藤哲生さんの講演がありました。UNDPの活動を中心とした国連が取り組む国際協力について、当日会場に多くいた高校生に語りかけるようなわかりやすいトークで語っていただきました。
第2部では、コーディネーターに植木安弘上智大学教授を迎え、近藤UNDP駐日代表、熊谷和哉CEARAC所長、九里徳泰富山県立大学教授の3名のパネリストによる、「国連を知ろう~私たちができる国際協力~」をテーマとしたパネルディスカッションが行われました。地元富山県にある国連機関NOWPAPの地域活動センター(CEARAC)と富山県立大学の身近な取り組みを聞き、生徒たちは、国際協力は遠い存在ではなく、身近なことからやれることがあることに気づいたようでした。また、1年探究科学科が取り組む次年度の課題研究のテーマとして、国際協力やNOWAPAPに関心を持った生徒もいました。
生徒感想
- 富山県内に国連機関があることは知らなかった。日頃よく聞く「グローバル社会」は実は身近なところにあることがわかった。「視野を広く持つこと」を意識し、狭い日常だけにとどまらず、柔軟な発想ができるようにしたいと思った。
- 国際協力に携わりたいという気持ちがますます強くなった。頭の中だけで貧困な人々のことを思いめぐらすことは簡単なことだが、そこでとどまらずに行動を起こすことによってのみ彼らへの貢献が実現できるのだと思った。
- 若い世代が今からできることとして何度も「自分の国や自分を支えている社会のシステムを知ること」が挙げられていたのが印象的だった。国際貢献というと外国のことに目が向かうが、自分の身近なことを知らないことには世界で働くことはできないということがわかった。
- 国連についての講演でしたが、その根源には私たちの身近なことがあることがわかった。「知ること」はすべてのことにつながるということを聞き1日1日努力していこうと思った。普通科にもこのような場を設けてもらいありがとうございました。